Charms of Minamiboso (6) Komatsu-ji Temple

小松寺

People in Japan love autumn leaves as well as cherry blossoms. Komatsu-ji temple in Chikura-cho, Minamiboso City, is known as the “maple temple” in Minamiboso. Established in the 8th century, it once flourished as a training facility for Buddhist monks. Today’s building is said to be built in around 1855. In late November, this usually quiet temple in the secluded country side becomes busy with visitors, who come to enjoy the autumn colors of maples, gingkos, and other trees in the precinct. Let’s hope that the damage by this year’s typhoons wasn’t too serious at Komatsu-ji.

日本人は春の桜と同じくらい秋の紅葉も大好きです。南房総市千倉町の小松寺は、南房総の「もみじ寺」として知られています。八世紀に創建され、一時は修験道場として栄えたそうです。現在のお寺は1855年頃に再建されたもの。11月下旬、ふだんは静かな人里離れたこのお寺が、境内の紅葉や銀杏の赤や黄色を楽しみにくる大勢の観光客でにぎわいます。今年の台風の被害が少ないといいですね。

【こぼれ話】ふだんは竹林をぬけた山間にひっそりとたたずむ古寺ですが、紅葉の時季には多くの参拝客でにぎわいます。南房総は温暖なため、紅葉に関しては寒い地方に比べると名所が少なく、その分、数少ないスポットに人が集中するのかもしれませんね!チャンスがあったら、ぜひ春先や新緑のしずかな小松寺も訪れてみてください。

Charms of Minamiboso (5) Oyama Terraced Rice Paddies

大山千枚田

Since olden times, Japanese farmers have cultivated any available land for rice. Terraced rice paddies are the result of their continued effort. The ones at Oyama are the closest to Tokyo, and the local residents employed a unique way to conserve the beautiful scenery. Every year, members of the “Tanada Club”, who have fallen in love with the natural beauty, come from the cities to experience rice cultivation. Don’t forget your camera : the fields are breathtakingly beautiful at any time of the year.

日本では長い間、お百姓さんが、耕作が可能な土地をみつけては田んぼとし、お米を作ってきました。棚田はその努力の結果でした。東京から一番近い棚田のある鴨川の大山地区では、ユニークな方法でその存続を可能にしています。棚田の風景に魅了され、自分の手でお米を作りたいという「棚田倶楽部」のメンバーが、都心からやってきてお米作りにたずさわっているのです。カメラを忘れないでくださいね。一年中、どんな季節でもため息がでるほど美しい風景を目にする事ができますよ。

【こぼれ話】 以前、カリフォルニアからのお客様をお連れしました。とても喜んでいただき、次回もぜひあの棚田に行きたい、と、リクエストをいただきました。何度、いつ訪れても、本当に心癒される、日本にいてよかった、と思える場所です。大山のみならず、気がつくと、南房総には、まだあちこちに棚田が見られます。そんな風景が、今後、労働力不足やメガソーラーの開発で、消えていきませんように!

Charms of Minamiboso (4) Yawata Shinto Festival

やわたんまち

Yawata Shrine in Tateyama City has a 1,000 years of history, and its annual festival is the one locals look forward to the most. In the middle of September, food stands line up along the street, crowded with visitors. Ten portable shrines pay a once-a-year visit to this main shrine of the area, and the revelers roll and lift their mikoshi with shouts, showing off how sturdy they can be. Neighboring communities also participate with their gorgeous floats. This is when the usually modest Japanese go wild!

館山市の八幡神社は1000年以上の歴史があり、地元の人たちはその年に一度のお祭りを楽しみにしています。9月中旬、通りには屋台がならび、多くの人でにぎわいます。10基の御神輿がこの総社に集まり、担ぎ手たちは神輿をもんで勇壮さを競い合います。地域の山車も参加してお祭りを彩ります。ふだんはおとなしい日本人が羽目を外すひと時なのです。

【こぼれ場】
地元の人たちにとっては、いわずとしれた、地区一番のお祭り、「やわたんまち」。御神輿がお帰りになる二日目の夕方のクライマックスは、いつもワクワクします。東京神田・三社祭の御神輿は「ソイヤ、ソイヤ!」というかけ声で有名ですが、こちらは担ぎ棒が井の字に組まれた四本なので、どちらかというと御神輿は安定したまま、ソロソロと担がれていきます。これに対し、安房の御神輿には、担ぎ棒は二の字の二本しかありません。ということは、担ぐ時に安定しない分、機敏な動きが可能なんですね。海育ちの男衆に担がれた八幡に集まる御神輿の勇壮な「モミ、サシ」は、もしかして天下一品なのでは!?

Charms of Minamiboso (3) Obon

お盆

The people of Minamiboso have their own way of honoring their ancestors during Obon holiday, usually observed in the middle of August. In the early evening, neighbors come out to a street corner and make a small fire. They sprinkle some rice and water over the fire, and chant “come, our ancestors”. Using the fire, the souls of ancestors are said to find their way “home”. Lanterns are lit and people make a casual procession among rice fields to their family graves where they offer water and incense. On the last day of the three-day obon holiday, they make a fire at the street corner again, to send off the souls.

八月中旬に行われることが多いお盆の行事、南房総地域にも独特のお盆の風習があります。夕刻のまだ明るいうち、近所の人たちが三々五々出て来て、前の辻で「迎え火」と呼ばれる小さな火をおこします。水と米をふりかけながら「ござらっしぇえ、ござらしぇえ」と、祖先の霊をお迎えします。この火を目印に、ご先祖様が帰ってくるというわけです。提灯に灯がともると、それを手に田んぼのあぜ道を通ってお墓に行き、お墓にお水とお線香をお供えします。お盆の最後の日には、また同じ辻で火をたき、「けえらっしぇえ」と、あの世にお帰りになるご先祖様をお送りするのです。

【こぼれ話】
田舎に住んでいればなにげない、こんないつもの風景も、他の国からのお客様には、とても珍しく、興味深いはずです。日本人は信仰心に乏しいなどと言ったりもしますが、こんなふうに、仏教がもとになった風習が、ときには神道と折り混ざりながら日々の生活に深く根付いていて、日本独特の先祖崇拝の形を生み出しています。こんな昔からの慣習も、「南房総の魅力」の一つですね。

Charms of Minamiboso (2) Okinoshima Island

沖ノ島

Okinoshima island is located at the southern tip of Tateyama Bay, and is connected to Boso peninsula with a sand bar. This uninhabited island is a natural forest typical of the area surrounded by both rocky and sandy beaches. It’s a popular spot for swimming and snorkeling. Its clear water and mild climate allow visitors to find colorful fish swimming around the coral. Okinoshima is known to be the northern limit for coral to grow. It’s hard to believe it’s just 2 hours away from Tokyo!

沖ノ島は館山湾の南端に位置し、房総半島と砂州でつながっています。この無人島は岩場と砂浜で囲まれたこの地域特有の自然林。海水浴やスノーケリングのスポットとして大変人気があります。水の透明度が高く、気候も温暖なため、珊瑚に泳ぐ色とりどりの魚を観察できます。沖ノ島は珊瑚生息の北限地としても知られているんですよ。東京からたったの二時間なんて、信じられないですね!

【こぼれ話】
娘が小さかったころには、我が家では海水浴と言えば沖ノ島でした。水の透明度も高く、砂州はかなり遠浅の場所もあって小さいこどもを泳がすのも安心だし、南房総の森の中を一瞬体験して島を横切れば、潮溜まりと貝殻のまざる砂浜で、ヤドカリを追いかけたり貝をひろったり。一度、市内のホームセンターでシュノーケル用のゴーグルを購入し、島の北側の岩場で水の中をのぞいてみました。ミニサイズでしたが、シマシマやきれいな青色の熱帯魚が見られて大興奮でした。
そんなすてきなところでしたから、今では多くの人が訪れるようになった、というのもムリはありませんが、そのために沖ノ島のよさが失われないように願っています。