2月10日から15日まで、カリフォルニアからサンディ・ライドン教授とティム・トーマス氏が来日し、4月下旬にモントレーで行われる日米シンポジウムのプロモーションと打ち合わせに奔走しました。その経過をご報告します。
1)シンポジウム「コンバージェンス2006」のプロモーションを、2月11日に館山市のグリフィン&サビーネで、翌12日には富浦町の枇杷倶楽部で行いました。シンポジウムの見所や募集が予定されているツアーの魅力について、たっぷりと語っていただきました。また、両イベントにはたくさんの皆さんにおいでいただきました。ありがとうございました。
2)「コンバージェンス2006」の準備にも大きな進展がありました。まずは、千葉県立安房博物館を訪問し、館長、学芸課長らと対談。安房博物館とモントレー海洋博物館で、今後交流関係を築いていきましょうという合意がなされました。海外の博物館同士直接の交流というのは、あまり例がないそうです。「コンバージェンス2006」の博物館展示のため、安房博物館所蔵の資料を何点かお借りできることにもなりました。
3)昨年9月に編集された小冊子「太平洋にかかる橋」の表紙にもなった万祝を所有するあわびダイバーのご家族が、この万祝をモントレー海洋博物館に貸与してくださることになりました!2枚しか現存しないと思われるこの万祝が、太平洋を渡ってモントレーに行く、ということは、まさに100年前の日米の交流を象徴すべき出来事です。「貸与くださったご家族の気持ちを大切に、モントレーの皆さんにこのすばらしいシンボルを見てもらい、100年前に始まった南房総とモントレーの関係を知らしめたいです。」(サンディさん)。
4)昨年9月にモントレーからの一行が訪問し、すっかりうちとけた白浜の海女さんがお二人、シンポジウムのために人肌脱いでくださることになりました。実際に使われた海女の道具をモントレー海洋博物館に寄贈してくださったほか、なんと、モントレーまで出向き、かつて房州のあわびダイバーたちがあわびを穫った、まさにその場所で、デモンストレーションダイビングをするというのです。モントレー側では、水中カメラを用意し、ライブで地上からその様子がみられるように準備する予定です。
5)南房総の風景を描く画家、溝口七生氏の油絵が数点、「コンバージェンス2006」開催中にモントレー海洋博物館ロビーに展示されることになりました。その繊細で、自然と人との共生を克明に描写する作品は、南房総の情景をモントレーの皆さんに伝えてくれることでしょう。(ご存知の方、手前味噌でスミマセン。)
6)帰国日に、千葉県庁に立ち寄り堂本知事と会見することができました。知事はとても関心をもってくださり、協力を申し出てくださいました。とても心強い味方ができた感じです!
「館山は私の第二のふるさとです。ここの友人は第二の家族です」(サンディさん)。「私は日本に二回目ですが、館山しか来たことがありません!ここはすばらしいところです。」(ティムさん)。おふたりとも、館山の人たちのホスピタリティに改めて感激しつつ、日本をあとにしました。
今度は私たちがモントレーにお邪魔する番です。