(35) Keep your room neat and tidy!

「部屋をきちんとしておきなさい!」

さわやかな秋晴れが続くと、夏の間はだるくて気乗りしなかった家事も、鼻歌まじりでがぜんやる気になったりします。布団を干したり、たまっていた洗濯物を一気にしたり、ついでに窓ガラスもふいたり・・・。いつもこう「neat and tidy」にしておければいいですが。neatもtidyも「きちんとした、清潔な」という形容詞。上記の表現は、部屋を散らかしているこどもたちがお母さんにいわれるフレーズですね。ちなみに、いつもやりかけの仕事の資料が散乱している私のデスクはneat and tidyからはほど遠く、こういうのは「messy!」といわれます。

(34) It depends.

「場合によるなあ」

“Are you going to drive to the airport?”「空港には車でいくの?」 “It depends on the size of my luggage.”「荷物の大きさによるなあ」など、ふつうはon + 目的語を伴いますが、会話ではよく”It depends.”「場合によるなあ」とも使われ、その後に通常If〜(もし〜なら…)などと説明を続けます。もし「秋の空」のように変わりやすい彼女の気分によるのなら”It all depends on her mood!”「すべては彼女の気分次第さ」。

(33) It’s too good to be true!

「出来過ぎだ!」

学校の英語でtoo A to B「BにはAすぎる」と習いましたね。例えばtoo big to eatは、「食べるには大きすぎる」=「大きすぎて食べられない」となります。上記の場合、同様に「本当にしては出来すぎている」という時の他に、にわかには信じがたい幸運にあった時などにも使い、「あまりにもよくて信じられない」という意味になります。同じフレーズでも、状況や声のトーンで意味が変わります。中学、高校で習う英語も、実際にどんな状況で使われているかを知ると「生きた英語」になってきますね。

(32) I made it!

「間に合った!/やったあ!」(うまく成し遂げたとき。よい結果が出たとき。)

娘が小さかったとき、一緒にディズニーの名作「バンビ」を何度となく見ました。バンビとお母さんが猟師に追われて逃げるシーン。無事に自分のねぐらに走り込んだバンビが「I made it! I made it mother!」と叫びます。でも、ふりむいたときお母さんはもういなかったのです。His mother couldn’t make it.(一番かわいそうな場面です、、、)。娘はもっぱらここより前の、うさぎの「とんすけ」やスカンクの「フラワー」がでてくるところがお気に入りで、よくまあ飽きずに見ていました。おかげでここのシーンに出てきていたセリフは親子でマスター。かわいい表情の動物たちの言うセリフは、状況もわかりやすくて短くて、日常よく使われるものばかりなので、我が家でもよく登場します。「とんすけ」や「フラワー」のまねをして言ってみれば、発音もばっちりです!もちろん「吹き替え版」はダメですよ!

(31) It’s raining cats and dogs!

「土砂降りです」

なぜcats「ネコ」とdogs「犬」? ネイティブスピーカーに聞いても知らないといいます。ネコとイヌがケンカしているようにうるさいから、という説もあります。pour「注ぐ」という動詞を使って、It’s pouringともいうことができます。雨にもいろいろ振り方がありますね。「しとしと降る」のはdrizzle、「パラパラ降る」のはsprinkle、「にわか雨」はshowerです。雨にぬれて青々とした田んぼや、霧雨の中野アジサイは、外国からのお客様にもとても美しくみえるようです。この季節ならではの風情、堪能してみてはいかがでしょう?