モントレーツアーへのお誘い!

オーシャンクイーンのメンバー、溝口が、自身が主宰する英会話スクールの研修を兼ねてモントレーへのグループ旅行を企画しています。

日程:8/24(日)発〜8/30(土)帰国
訪問先:サンフランシスコ、サンタクルーズおよび周辺都市、モントレー他。

現地のガイドは、これもオーシャンクイーンのメンバーで、モントレー/南房総交流プロジェクトの中心となっているサンディ・ライドン教授。南房総出身のアワビダイバーゆかりの場所を訪問するほか、地域の観光名所等も訪れます。また、過去にサンディさんとともに南房総にやってきてすっかり日本びいき、南房総びいきとなったみなさんが、現地でさまざまな企画で迎えてくれる予定です。詳細はこちら。
http://www.sabine.jp/modules/weblog0/details.php?blog_id=21

ご興味をお持ちの方、ご検討ください!

海女さんカリフォルニアに行く(最終回)

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〜4〜 モントレー ゴールデン・ステート・シアター編

シンポジウムを終えて、夜はゴールデン・ステート・シアターへ。

地元カリフォルニアの和太鼓のチームの演奏や、
M苗さんとそのホストマザーによる「青い目の人形」の語り、
そしてカブリオカレッジの合唱団の皆さんによる、日本の歌の発表など
盛りだくさんの内容での歓迎に、すっかり感激。

日本の歌は「さくらさくら」など、おなじみのものばかりで
地元のアレンジャーが合唱用に編曲したとのことでしたが
和音の付け方など、目からウロコ。
すごい発想するなぁ〜、外国人は!と感心しながら聞いていました。

さて、終わった後、和太鼓の方々とすっかり意気投合した海女さん達。

「あんたらすごいねぇ、どこで習ったの?
 今度はよ、おんだらと、白浜音頭をやんべーや」

「オー、ゼヒヤリマショウ!ガクフ、アリマスカ?」

「んなぁもん、簡単だぁ、こうしてやるんだよ、 
 サーノーエーー♪で船を漕いで・・・」

突然、その場でデカい声で歌いながら踊り出す海女さん。

まぁ裸にならないだけいいか・・・

「房州白浜よ〜のこれは波の動き。
 それからこうしてこれは、海に潜る動き」
「オー、ダイヴ!」
「こんなもんだ、簡単だぁ、わっはっは」

次回の白浜音頭の共演を固〜く誓って別れた
海女さんと和太鼓チーム。

「おーおいねこった。冥土の土産のつもりで来たぁのによ、
 また来ねぇばおいねぇよ!」

「本当ですね。どうします?」

「いやぁこんなことは恵子ちゃん、やっぱり一生に一度だよ」

その夜遅く家に着くと、ホストマザーが起きて待っていました。

「今日のシンポジウムは最高でしたよ」

「おぉわりぃねぇ、寝ててくれればいいったのによ!」

ホストマザーは続けました。

「実は、明日の朝、用事で5時半に家を出なくてはいけないんです。
 だから今が、私が皆さんと会える最後の時なの。
 今回、あなたたちが来てくれて、私は本当に楽しかった。
 短い間でしたけれど、素晴らしい時を過ごしました。
 本当にありがとう。これは私からのプレゼントです」

海女さん達はびっくりです。
「こんなによくしてもらってよ、また貰い物なんてとんでもないよ」
「オーノー!もらってください。あなたたちは最高のゲストでした」

そして、ホストファーザーやジャニスからも、たくさんのプレゼントが・・・
「だーおいねぇなぁ。この人らは我々を泊めるだけでも大変だぁのに」
「いいんですよ」
「あなた達がゲストで、楽しかったですよ」
みんなは口々に言いました。
最後に、ホストマザーが海女さんを抱きしめて言いました。
「これがアメリカンスタイルよ。さようなら、安全な旅を!」

出発の日の朝です。

日本から来た一行は、カブリオカレッジに集合しました。
ツアーはこの後も続くので、私達はツアーを離団することになります。
今回のデモンストレーションダイビングやシンポジウムを企画した
サンディさんがみんなに挨拶します。

「今日、私達の仲間の一部がツアーを離団します。
 悲しいですが、彼女たちの偉大な、素晴らしい貢献に対して
 拍手をおくりたいと思います」

ツアーの皆さんとは、ここでお別れとなります。
一緒に長い間かけてこのための準備してきたかおり先生、M橋さんや、
短かったけど、内容の濃い5日間を共にした仲間ともここでお別れです。

「元気でねー!」
「気をつけてね〜!」
「安全な旅をー!」
見送ってくれたツアーの皆さんに手を振りながら・・・

「じゃあ先に帰って、アワビとってるかんね〜〜〜〜!!」

なぜお別れがその一言なの〜!?

「海女さんカリフォルニアに行く」完。

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シンポジウムで見事な演奏を披露する現地の和太鼓チーム。
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出発の朝。
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ツアー参加者と記念撮影。

海女さんカリフォルニアに行く(3)

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〜5〜 モントレー シンポジウム編

さて、ホームステイ先での朝食では、お父さんが
コーヒーを入れたり、パンを焼いたり大忙しです。

「おぉぉ、ここのお父さんはよく働くねぇ〜!
 あんた、いい男をつかまえたよ。
 おらほうでは、男は、いったん座ったら動かないよ」

「アメリカでは、逆なんですよ」ホストマザーが笑って答えます。

「だー、そんならアメリカに住みたいねぇ。
 畑の草取りで、誰か雇ってくれないかねぇ。
 その前に、いい旦那を探さなくっちゃねぇ、はっはっは」

「募集してみたら?きっと列が出来ますよ。はっはっは」

ジャニスは私達に配慮して、朝食に日本茶やみそ汁まで出してくれました。

「2日間も飲んでないから嬉しいねぇ」
ジャニス特製、マシュルーム入りみそ汁を一口飲んだ海女さん、

「おぉぉ、こらうんめぇーーーー!!!」

一気に飲んだあと

「おかわりぃーー!!」

これにはジャニスも嬉しそう。
“They love my miso soup!”とご機嫌です。

「おぉ、こらうんめぇ。
 わりいねぇ、おんだらのためによ、
 味噌やネギまで買ってこさえてくれてよ!」

「ノープロブレム!この辺は日系人が多いから、
 ネギはスーパーで売っているのよ」

「わりいねぇ、わざわざよ!」

海女さんたちは、ホストファミリーの気遣いに
感激もひとしおのようです。

さて今日はいよいよシンポジウム。
会場となるマリタイム・ミュージアムでは
朝からアワビに関するたくさんの発表が行われています。
加えて館内では万祝の展示、外ではアワビダービー等も行われ
会場はもうアワビ一色に。
海女さん達は伝統の白装束で、そのシンポジウムのとりを務めます。

サンディさんの質問に、海女さんが答えるスタイルで
会談は進んでいきます。

「潜った時、もし取れすぎたら、どうするのですか?」
「網に入らないとさぁ、服の中に無理矢理アワビをつめるんだけど、
それがどんどんおっぱいの方まで上がってきちゃってさぁ〜、はっはっは」
会場大爆笑。

通訳のM橋さん,本当にご苦労様でした。

ともあれ「海女の会談」は大成功!
会場を何度も爆笑の渦に巻き込む話術、
さすがです。

会談の最後には、10年間大切に保管してあった
ベサニーが日本に残した食器類を返還し、
「ベサニー、10年大切にとっておいたんだよ」と
会場をホロリとさせた海女さんたち。

しかし、会談が終わった次の瞬間、

「恵子ちゃん〜、おんだらー、はぁここでいいや」

!?

なんとステージの下(つまり客席の一番前)で
衣装を脱ぎ、着替え始めたのだー!

・・・おいおいおいおい!

しかし、海女さん達は平然とハダカに。

なぜか行き交う人々も、二人が着替えている前を普通に通っていく。

なぜかしら〜!?

着替え終わった海女さんたちは、夕食会に参加した後
ゴールデン・ステート・シアターへ向かいます。

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ステイ先のジャニスさん(中央)といっしょに
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シンポジウムの舞台上で
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会場を笑いの渦に巻き込む

海女さんカリフォルニアに行く(2)

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〜3〜 モントレー デモンストレーションダイビング編

今日は、朝からデモンストレーションダイビング。
日本の海女さんが100年前のアワビ漁を再現するとあって、
海辺には報道陣を含め、100人近い人々が集まってきています。

いよいよ海女さんたちが登場、みんな固唾をのんで見守っています。
そんな中、いよいよ海に入っていき、開口一番

「うおぉぉぉぉ、はっけぇーーーー!!!」

そこでカメラを構えているアメリカ人達に「何を言っているのか?」と
一斉に尋ねられ

「冷たいと言っています」

「おお、やはり、カリフォルニアの海流は寒流ですから、
 緯度は同じでも、日本とは水温が異なるのですね」
みんな一様に納得したような顔。

そういうことでいいのか???

保護区になっていて漁が禁止されているため、
海女さんたちは、あらかじめ用意したフェイクのアワビを捕り
その様子を資料映像としてカメラに収めます。
無事アワビをゲットすると、岸から大きな拍手が。

あがると必ず火を焚くので、そこまで再現したかったのですが
たき火も禁止ということで、キャンピングカーを用意。
そこで温かいシャワーを浴びることに。
「お〜広い、ここで暮らしたいねぇ」と海女さん大喜び。

写真はこのデモンストレーションダイビングの様子を報じる地元紙です。
他にも数紙が取り上げており、海女さんは一躍有名人に!

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〜4〜 モントレー アフターダイビング編

無事デモンストレーション・ダイビングを終えた海女さん達。
キャンピングカーで着替え終わって出てくると
すっかりピクニックランチの支度が出来ていました。

「まぁったくこんなに大騒ぎしてアメリカまで来て、
 何にも捕れないんじゃ申し訳ないねぇ」

ポイントロボスの海には、ラッコが食べてしまったのか、
アワビはまったくいなかったのです。
今回のダイビングは資料映像を残すことが目的だし、
そもそも保護区になっているところなので
アワビを捕れなくても全く問題がないわけですが、
ひとたび海に入れば、獲物を必ず持ち帰りたい海女さん達。

「まったくホントに申し訳ないねぇ。
 こうなったら、ここで裸になって
 白浜音頭でもおどろうかねぇ」

いいから〜!!そんなことしなくて!
とにかく裸にはならなくていいから〜!!
どうしてそういう発想になるのー???

さて、ランチを終えるとカーメルでショッピングです。
カーメルは風光明媚な土地で、クルセイダーズのピアニスト
ジョー・サンプルも、この地を謳った
「カーメル」という美しい楽曲を残しています。

フィラデルフィア出身、大学で海女の研究をしている人類学者の
ベサニーさんも一緒に買い物することに。

「おぉベサニー、久しぶりだぁね〜!」

「オー、カワサ〜キー!!
 下のサン〜ター!!」

!?

90年代半ば、白浜に住み、研究を続けていた学者の彼女。
海女さんたちを呼ぶときは、なぜか屋号〜!?

かくしてカリフォルニアの空の下、カーメルの高級ショッピング街で
白浜町川下の屋号が飛び交うことに!!

「シンミチサン、ゲンキ?」
「あそぅのばぁさんは入院したっけよ」
「オーノー!ダイジョブデスカー?」
「はぁいいっぺよ、いっときおいねぇったけんが、退院したぁから。」
「だぁけんがやせたぁな」

といった会話が、素敵な高級カフェで延々続きます。

その日の夕食はレストランでツアーの皆さんといただきました。
その後、ホームステイ先に帰ると、そこにはたくさんの人が・・・

「オー!アマ・ダイバー!!」

最盛期のアワビ漁を100年ぶりに再現した海女さんたちを
一目見ようと、たくさんの人々が集まってきていたのです。

中にはサインをもらおうする人も。

「恵子ちゃん、おらぁよこたに書う文字はおいねぇよ。
 代わりに書いてくらっしぇぇよ」
「そんなことやったら意味ないよー。漢字でいいからさー」

サインをしたり写真を撮ったり、質問を受けたり、大忙しです。
しかしちっとも疲れた様子を見せない海女さんたちに脱帽!
次の日はいよいよ、シンポジウムです。

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ベサニーと再会。
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報道陣やギャラリーが集まる。
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いよいよ潜る。

(30) You look familiar. Haven’t we met before?

「見覚えがあります。どこかでお会いしていませんか?」

“familiar”という形容詞、共通するイメージは「家族のように親しんでいる、記憶に残っている」です。A familiar voice called my name. 「聞き覚えのある声が私の名を呼んだ。」になると、だれの声だかわかっているときにも言う事ができますし、He is familiar with this area.「彼はこのあたりをよく知っている/熟知している」という意味でも使われます。冒頭の文は、実は、見覚えがないときにも使えることがありますが…。