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〜5〜 モントレー シンポジウム編
さて、ホームステイ先での朝食では、お父さんが
コーヒーを入れたり、パンを焼いたり大忙しです。
「おぉぉ、ここのお父さんはよく働くねぇ〜!
あんた、いい男をつかまえたよ。
おらほうでは、男は、いったん座ったら動かないよ」
「アメリカでは、逆なんですよ」ホストマザーが笑って答えます。
「だー、そんならアメリカに住みたいねぇ。
畑の草取りで、誰か雇ってくれないかねぇ。
その前に、いい旦那を探さなくっちゃねぇ、はっはっは」
「募集してみたら?きっと列が出来ますよ。はっはっは」
ジャニスは私達に配慮して、朝食に日本茶やみそ汁まで出してくれました。
「2日間も飲んでないから嬉しいねぇ」
ジャニス特製、マシュルーム入りみそ汁を一口飲んだ海女さん、
「おぉぉ、こらうんめぇーーーー!!!」
一気に飲んだあと
「おかわりぃーー!!」
これにはジャニスも嬉しそう。
“They love my miso soup!”とご機嫌です。
「おぉ、こらうんめぇ。
わりいねぇ、おんだらのためによ、
味噌やネギまで買ってこさえてくれてよ!」
「ノープロブレム!この辺は日系人が多いから、
ネギはスーパーで売っているのよ」
「わりいねぇ、わざわざよ!」
海女さんたちは、ホストファミリーの気遣いに
感激もひとしおのようです。
さて今日はいよいよシンポジウム。
会場となるマリタイム・ミュージアムでは
朝からアワビに関するたくさんの発表が行われています。
加えて館内では万祝の展示、外ではアワビダービー等も行われ
会場はもうアワビ一色に。
海女さん達は伝統の白装束で、そのシンポジウムのとりを務めます。
サンディさんの質問に、海女さんが答えるスタイルで
会談は進んでいきます。
「潜った時、もし取れすぎたら、どうするのですか?」
「網に入らないとさぁ、服の中に無理矢理アワビをつめるんだけど、
それがどんどんおっぱいの方まで上がってきちゃってさぁ〜、はっはっは」
会場大爆笑。
通訳のM橋さん,本当にご苦労様でした。
ともあれ「海女の会談」は大成功!
会場を何度も爆笑の渦に巻き込む話術、
さすがです。
会談の最後には、10年間大切に保管してあった
ベサニーが日本に残した食器類を返還し、
「ベサニー、10年大切にとっておいたんだよ」と
会場をホロリとさせた海女さんたち。
しかし、会談が終わった次の瞬間、
「恵子ちゃん〜、おんだらー、はぁここでいいや」
!?
なんとステージの下(つまり客席の一番前)で
衣装を脱ぎ、着替え始めたのだー!
・・・おいおいおいおい!
しかし、海女さん達は平然とハダカに。
なぜか行き交う人々も、二人が着替えている前を普通に通っていく。
なぜかしら〜!?
着替え終わった海女さんたちは、夕食会に参加した後
ゴールデン・ステート・シアターへ向かいます。
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