(33) It’s too good to be true!

「出来過ぎだ!」

学校の英語でtoo A to B「BにはAすぎる」と習いましたね。例えばtoo big to eatは、「食べるには大きすぎる」=「大きすぎて食べられない」となります。上記の場合、同様に「本当にしては出来すぎている」という時の他に、にわかには信じがたい幸運にあった時などにも使い、「あまりにもよくて信じられない」という意味になります。同じフレーズでも、状況や声のトーンで意味が変わります。中学、高校で習う英語も、実際にどんな状況で使われているかを知ると「生きた英語」になってきますね。

(32) I made it!

「間に合った!/やったあ!」(うまく成し遂げたとき。よい結果が出たとき。)

娘が小さかったとき、一緒にディズニーの名作「バンビ」を何度となく見ました。バンビとお母さんが猟師に追われて逃げるシーン。無事に自分のねぐらに走り込んだバンビが「I made it! I made it mother!」と叫びます。でも、ふりむいたときお母さんはもういなかったのです。His mother couldn’t make it.(一番かわいそうな場面です、、、)。娘はもっぱらここより前の、うさぎの「とんすけ」やスカンクの「フラワー」がでてくるところがお気に入りで、よくまあ飽きずに見ていました。おかげでここのシーンに出てきていたセリフは親子でマスター。かわいい表情の動物たちの言うセリフは、状況もわかりやすくて短くて、日常よく使われるものばかりなので、我が家でもよく登場します。「とんすけ」や「フラワー」のまねをして言ってみれば、発音もばっちりです!もちろん「吹き替え版」はダメですよ!

(31) It’s raining cats and dogs!

「土砂降りです」

なぜcats「ネコ」とdogs「犬」? ネイティブスピーカーに聞いても知らないといいます。ネコとイヌがケンカしているようにうるさいから、という説もあります。pour「注ぐ」という動詞を使って、It’s pouringともいうことができます。雨にもいろいろ振り方がありますね。「しとしと降る」のはdrizzle、「パラパラ降る」のはsprinkle、「にわか雨」はshowerです。雨にぬれて青々とした田んぼや、霧雨の中野アジサイは、外国からのお客様にもとても美しくみえるようです。この季節ならではの風情、堪能してみてはいかがでしょう?

モントレーツアーへのお誘い!

オーシャンクイーンのメンバー、溝口が、自身が主宰する英会話スクールの研修を兼ねてモントレーへのグループ旅行を企画しています。

日程:8/24(日)発〜8/30(土)帰国
訪問先:サンフランシスコ、サンタクルーズおよび周辺都市、モントレー他。

現地のガイドは、これもオーシャンクイーンのメンバーで、モントレー/南房総交流プロジェクトの中心となっているサンディ・ライドン教授。南房総出身のアワビダイバーゆかりの場所を訪問するほか、地域の観光名所等も訪れます。また、過去にサンディさんとともに南房総にやってきてすっかり日本びいき、南房総びいきとなったみなさんが、現地でさまざまな企画で迎えてくれる予定です。詳細はこちら。
http://www.sabine.jp/modules/weblog0/details.php?blog_id=21

ご興味をお持ちの方、ご検討ください!

海女さんカリフォルニアに行く(最終回)

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〜4〜 モントレー ゴールデン・ステート・シアター編

シンポジウムを終えて、夜はゴールデン・ステート・シアターへ。

地元カリフォルニアの和太鼓のチームの演奏や、
M苗さんとそのホストマザーによる「青い目の人形」の語り、
そしてカブリオカレッジの合唱団の皆さんによる、日本の歌の発表など
盛りだくさんの内容での歓迎に、すっかり感激。

日本の歌は「さくらさくら」など、おなじみのものばかりで
地元のアレンジャーが合唱用に編曲したとのことでしたが
和音の付け方など、目からウロコ。
すごい発想するなぁ〜、外国人は!と感心しながら聞いていました。

さて、終わった後、和太鼓の方々とすっかり意気投合した海女さん達。

「あんたらすごいねぇ、どこで習ったの?
 今度はよ、おんだらと、白浜音頭をやんべーや」

「オー、ゼヒヤリマショウ!ガクフ、アリマスカ?」

「んなぁもん、簡単だぁ、こうしてやるんだよ、 
 サーノーエーー♪で船を漕いで・・・」

突然、その場でデカい声で歌いながら踊り出す海女さん。

まぁ裸にならないだけいいか・・・

「房州白浜よ〜のこれは波の動き。
 それからこうしてこれは、海に潜る動き」
「オー、ダイヴ!」
「こんなもんだ、簡単だぁ、わっはっは」

次回の白浜音頭の共演を固〜く誓って別れた
海女さんと和太鼓チーム。

「おーおいねこった。冥土の土産のつもりで来たぁのによ、
 また来ねぇばおいねぇよ!」

「本当ですね。どうします?」

「いやぁこんなことは恵子ちゃん、やっぱり一生に一度だよ」

その夜遅く家に着くと、ホストマザーが起きて待っていました。

「今日のシンポジウムは最高でしたよ」

「おぉわりぃねぇ、寝ててくれればいいったのによ!」

ホストマザーは続けました。

「実は、明日の朝、用事で5時半に家を出なくてはいけないんです。
 だから今が、私が皆さんと会える最後の時なの。
 今回、あなたたちが来てくれて、私は本当に楽しかった。
 短い間でしたけれど、素晴らしい時を過ごしました。
 本当にありがとう。これは私からのプレゼントです」

海女さん達はびっくりです。
「こんなによくしてもらってよ、また貰い物なんてとんでもないよ」
「オーノー!もらってください。あなたたちは最高のゲストでした」

そして、ホストファーザーやジャニスからも、たくさんのプレゼントが・・・
「だーおいねぇなぁ。この人らは我々を泊めるだけでも大変だぁのに」
「いいんですよ」
「あなた達がゲストで、楽しかったですよ」
みんなは口々に言いました。
最後に、ホストマザーが海女さんを抱きしめて言いました。
「これがアメリカンスタイルよ。さようなら、安全な旅を!」

出発の日の朝です。

日本から来た一行は、カブリオカレッジに集合しました。
ツアーはこの後も続くので、私達はツアーを離団することになります。
今回のデモンストレーションダイビングやシンポジウムを企画した
サンディさんがみんなに挨拶します。

「今日、私達の仲間の一部がツアーを離団します。
 悲しいですが、彼女たちの偉大な、素晴らしい貢献に対して
 拍手をおくりたいと思います」

ツアーの皆さんとは、ここでお別れとなります。
一緒に長い間かけてこのための準備してきたかおり先生、M橋さんや、
短かったけど、内容の濃い5日間を共にした仲間ともここでお別れです。

「元気でねー!」
「気をつけてね〜!」
「安全な旅をー!」
見送ってくれたツアーの皆さんに手を振りながら・・・

「じゃあ先に帰って、アワビとってるかんね〜〜〜〜!!」

なぜお別れがその一言なの〜!?

「海女さんカリフォルニアに行く」完。

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シンポジウムで見事な演奏を披露する現地の和太鼓チーム。
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出発の朝。
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ツアー参加者と記念撮影。