(3) モントレー湾遊覧飛行!
今回の旅行でたくさんあったハイライトのひとつは、ジェフさんとリンダさんが企画してくれた「モントレー湾遊覧飛行!」でした。ジェフさんとリンダさんは、2007年にサンディさんのツアーで来日、南房総を堪能したみなさんのうちの一組。今回は、自家用飛行機のパイロットの免許をもつジェフさんが、仲間と一緒に日本からの一行を乗せて飛んでくれる、というものでした。
身近ではなかなか考えられないそのオファーに、みんなドキドキしながら、当日ワトソンヴィルにある市営空港に向いました。朝は霧が出ていましたが、空港につくころには見事に晴れ、青い空がひろがっています。風もなく、絶好のフライト日和。ジェフさんのパイロット仲間が5人集結、ジェフさんとあわせ全部で6機の「自家用飛行機」に、私たちと現地の友人達が分乗。いよいよ出発です。飛行機はどれも4人乗り。翼をよじのぼって座席にもぐりこみます。ヘッドセットをかりてマイクを通して会話すると、いよいよ飛ぶんだな、と緊張です!プロペラがバラバラと回りはじめ、順番に滑走路を加速、そして離陸!成田から乗った旅客機とは、大型観光バスと軽自動車のちがいみたいなもんです。軽い分、微妙な上昇や下降もすぐ感じますから、酔ったらどうしよう、と個人的にはそれが一番心配でしたが、とても安定したフライトで、no problem!
眼下には海岸に白波をうつモントレー湾が、昨日訪れたサンタクルーズワーフやボードウォークが、そして一昨年に訪問したアノ・ヌエボが、つぎつぎに見えては消えて行きます。Zさん、OBさんは、北上する鯨も目撃したそうです。フライト中、大胆にも助手席の操縦桿をにぎってみた方も、何人かいたらしいです。離陸してから45分ほど、きれいなヨットハーバーを抱いた、三日月のように弧を描いた湾が見えてきました。ハーフムーン・ベイです。ここに着陸、飛行場近くのレストランへ歩いて行って、外のテーブルでお昼をいただきました。
飛行中、そして特に離陸や離陸の際には、いっしょに飛んでいる他の飛行機と交信しており、状況を教え合っている様子でした。聞いてみると、こういった小さい飛行場には管制塔はなく、パイロット同士での交信と目視の確認で飛行するんだそうです。飛行場は、国内なら特に予約や使用料などもいらず、いつでもどこの飛行場に降りてもよいそうです。へえーっっっ、そういうもんですか、なんか、すごいなあ。
帰路は、さらに北上していよいよサンフランシスコ上空です。かの有名なゴールデンゲートブリッジも、サンフランシスコの町並みも、霧もなくくっきり見えます。一昨日たずねたアルカトラス島の上空も回ってもらいました。同じ場所を地上と上空から、二度も訪問できるなんて、なんて贅沢なんでしょう!南下しながらは、少し陸の上を飛んでもらい、今年に入ってからあった山火事の痛々しいあとを見たり、広大な農場を見下ろしたりしていたら、あっというまにワトソンヴィルの飛行場に戻ってきてしまいました。
全機無事帰還!。こちらはとっても冒険した気分だったけど、ライセンスをとって日常的に乗っている人たちは、「ちょっとそこまでドライブしよう」感覚なのかも、と、思いました。
とにかく、日本ではまず出来ない体験、満喫させていただきました。ジェフ、リンダ、パイロットのみなさん、ありがとう!