私は坂本九ちゃんのナレーションと辻村ジュサブローのお人形で「新八犬伝」に親しんだ世代。江戸時代には歌舞伎が人気を博したし、最近もまんがになったりデレビドラマになったり、「南総里見八犬伝」はわりと身近なストーリーという感覚があります。が、これを外国の人に紹介するとなると、きちんと英訳されたものを捜していますが見当たりません。サンディさんは以前にレンタルビデオ屋で薬師丸ひろ子と真田広之が主演した角川映画を見つけて借りたそうですが、原作とかけ離れたSFドラマだった、とずいぶんがっかりしていました。
17日、あいにくの雨でしたがほとんどのプログラムは屋内のもの。城山の駐車場でバスをおり、傘をさして館山市立博物館へ向かいました。博物館ではガイドをしてくれる戦跡フォーラムのみなさんがお待ちで、館内を簡単に見学した後、集会室へ通されました。そこでグループ一行の前に繰り広げられたのは、華麗なる八犬伝の紙芝居!英語のストーリーを読み上げる飯塚さんも名調子。真に迫る朗読と紙芝居のイラスト、そして波瀾万丈のストーリーの展開にみなさん真剣な様子で聞き入りました。いよいよ大円団で語りが終わると、ヤンヤの大喝采。おお喜びでした。元々106冊からなる長編小説を、20分に簡単にまとめたものでしたが、みなさん充分に楽しんだ様子。ぜひ近々英訳が刊行されるといいなあと願っています。