(60) I’m not used to.

「まだ慣れてないの」

前回ご紹介したのは、used to + 動詞の原形〜で「昔は〜したものだった」でしたが、今回のは似て非なるもの。be動詞がつき、toの後に名詞か動名詞を伴うと、be + used to 〜 「〜に慣れている」という意味になります。be動詞の代わりに、getもよく使われます。I’ll get used to it. 「そのうちに慣れるよ」といった感じです。急に寒くなりました。I’m not used to the temperature change these days. このところの急激な冷え込み、身体がなれませんね。体調管理に気をつけましょう。

(59) I used to be a plastic bottle.

「ボク、以前はペットボトルでした」

ペットボトル再生材で作られたエコバッグに、こんな英語が印刷されているのを見かけました。”used to + 動詞” = 「(以前は)〜だったものだ」。過去の習慣や長期的な反復行動を表し、今はもうやっていない、という意味を含みます。Housewives in the old days used to carry their shopping baskets whenever they went shopping.昔の主婦は買い物に行く時は「買い物かご」ででかけていました。How about you? Do you carry your eco bag with you?

(58) We ran out of coffee!

「コーヒーが切れてるよ」

run out of = 「(もともとあったものを)使い果たす、出し尽くす」。私が想像するのは、手元に蓄えてあったもの(例えばコーヒー)に足が生えて、走って逃げて行ってしまう様子。日本語だとお金に羽根が生えて飛んでいってしまうイメージと似ていますね。run out するものは、食材やお金、エネルギー、ガソリン、ノートのページ、アイデア、時間など、さまざまです。
I often run out of time for writing this column, but not this time! 私の場合、このコラムを書くのによく時間がなくなってしまいますが、今回は大丈夫でした!

(57) Do me a favor.

「お願い」

直訳は「私にfavorをしてください」。favorは「[善意からの]親切な好意、世話」という意味の名詞です。冒頭の表現はDoで始まる命令形ですが、丁寧に頼むなら、Could you do me a favor?と疑問形にすると「お願いがあるんですが」という感じになります。何かを頼みたいときに一言加えられると、会話もスムーズですね。”Do me a favor. Can you mail this letter on you way to the station?”「お願い。駅へ行く途中で、この手紙を投函してくれない?」というぐあいです。

(56) Nice to meet you!

「はじめまして」なんだけど…

握手をしながらNice to meet you!「はじめまして!」そのとおりです。直訳すると?「あなたにお会いできてうれしいです!」。そう、meetは、人に会うという意味ですね。そこをよく考えると、日本語では「はじめまして」の状況でも、Nice to meet you!は使えない場合があることがわかります。例えば、eメールの書き出しに、「Hi! I’m Michiko. Nice to meet you!」「あれ?会ってないのに??」変ですね。同様に、電話でも、初めて話す人に向かって「Nice to meet you!」とはいえません。英語=日本語のまるおぼえは要注意、の好例です。